ミネラルウォーターの歴史 −ミネラルウォーター世界紀行・9−
9.パイパー・ダイアグラムっていったい何の事?
パイパー・ダイアグラム(Piper Diagram)とは、地化学的な水質区分の手法の一つで、世界中で水質・地質の調査目的などで利用されて、地質学的な観点から地下水や河川水などが主に分析対象とされます。
2つの三角形と1つの菱形で構成され、「トリリニア・ダイアグラム(Trilinear Diagram)」とも呼ばれており、シュティフ・ダイアグラム(Stiff Diagram)などと並んで普及している手法の一つです。
パイパー・ダイアグラムの特徴では、チャート上に対象の水がプロットされることで視覚的にその水の分類を見てとれます。 複数の異なった水を同一チャート上に散布することにより、それらの地質的特徴との関連付けに役立ちます。
具体的には、地下水や温泉水に含まれる下記の主要溶存イオンを4グループに分けて、陽イオン・陰イオンそれぞれの当量(mEq)の総和が100%となるよう、プロットされ、ひし形チャート上で4又は5分類されます。
ただし、量的な構造を表示することは出来ません。
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陽イオン (cation) カルシウムイオン(Ca2+) 陰イオン (anion) 炭酸水素イオン(HCO3-) |
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水質分類例
| 非重炭酸カルシウム型(熱水・化石水起源型) 温泉水や化石水などに見られるタイプ |
| 重炭酸カルシウム型(地下水起源型) 循環性地下水の多くがこのタイプ、日本の一般的地下水の多くが属する |
| 重炭酸ナトリウム型(停滞地下水起源型) 停滞環境地下水によく見られる |
| 非重炭酸ナトリウム型(海水起源型) 海水や海水が混入した地下水などが属する |
| 中間型 華泉水、伏流水、循環性地下水などがよく示す型 |
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